1.ライブラリの素子についてそのまま使用できる素子と使用できない素子を教えてください。
回答1:
下記のリンク「SPICEモジュールの使用方法」(参照にはPSIMユーザーのログインID/PWが必要です)
https://www.myway.co.jp/products/psim/psim_support/dlfiles_support/pdf/TN171A.pdf
の2ページ「1.概要」に記載しているように
メニューバーの「オプション」⇒「設定…」⇒「Advanced」の
“Show image next to elements that can be used for SPICE”をチェックすると
SPICEに対応している素子の左側にSPというマークがついて表示されています。
マークがついていない素子がSPICEシミュレーションでは使用不可です。
詳細は 「SPICEモジュールの使用方法」をご確認下さい。
2.PSIM 回路からSPICEシミュレーション回路へ切替える場合、接続変更や素子変更が必要ですか?
回答2:
はい、パワーデバイスのパラメータ設定やゲート駆動用オンオフ制御器を変更する必要があります。
SPICEシミュレーションではダイオ-ド、MOSFET、トランジスタはSPICEとして定義されたモデルレベルでのみ動きます。
例えば:ダイオ-ド素子の場合、モデルレベル欄に「SPICEモデル」か「SPICEサブ回路」を指定する必要があります。
詳細は上記回答1の「SPICEモジュールの使用方法」の2ページ目(「1.概要」)の後半部分をご参照下さい。
なお、SPICEモデルは理想的ではなく、モデルになりますので
ゲートを駆動するオンオフ制御器をオンオフ制御器(マルチレベル)に置き換える必要があります。
さらにI/O信号タイプを"Control to model" または"power to model" に設定する必要があります。
詳細はオンオフ制御器(マルチレベル)のヘルプをご参照下さい。
3.同じ回路ファイルでPSIMとSPICEシミュレーションを切換える、便利な機能がありますか?
回答3:
はい、あります。
オンオフ制御器(マルチレベル)素子とパワーデバイス(例えばMOSFET)素子の
パラメータを設定することより実現できます。
MOSFETの場合の設定例:PSIMモードが「理想MOSFET」でSPICEモードが「SPICE サブ回路」とする時に
下記の方法で設定します。
① MOSFET素子をダブルクリックして「シミュレーションモデル」⇒
「シミュレーション用に異なる素子モデルを選択」をチェックして
PSIMモデルとSPICEモデルのモデルレベルにそれぞれ「理想MOSFET」と「SPICE サブ回路」を指定します。
② オンオフ制御器(マルチレベル)素子をダブルクリックして
「シミュレーションモデル」⇒「シミュレーション用に異なる素子モデルを選択」をチェックして
MOSFET素子に合わせてPSIMモデルとSPICEモデルのI/O信号タイプに
それぞれ"Power to ideal switch"と"Power to model"を指定します。
①②の設定により、PSIMシミュレーション実行の時、オンオフ制御器が
"Power to ideal switch"の信号タイプで理想MOSFETのゲートをコントロールします。
SPICEシミュレーション実行の時、オンオフ制御器が
"Power to model"の信号タイプでSPICE サブ回路レベルMOSFETのゲートをコントロールします。
なお、下記のフォルダにPSIMのSPICEサンプルモデルがございます。ご活用下さい。
C:\Powersim\PSIM11.X.X_xxxx_x\examples\SPICE
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